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【4】すれ違うハイスペック独身男女、それぞれの想い



 

長年暮らした大阪を離れ、シンガポールへとやってきた2代目編集長マユ。

編集長としての業務の傍ら、ナイトライフシンガポール編集部の店「喫茶&スナック 夜間飛行」でも日々お客様を笑顔でお出迎えしている。

オーチャードロードの片隅にあるこの小さな店は、ドラマでいっぱいの玉手箱。

笑いあり涙ありの賑やかな日々を、2代目編集長マユの視点からお届けする。

 

 

このシリーズの前回記事↓

 

 

 

 

11月○日土曜日、曇り時々雨

今宵の夜間飛行は微風あり、やや揺れに注意。

 

 

カランカランカラーン……

 

 

「おかえりなさーい」

 

「今日はご飯食べに来たー。カレーある? それからビールもお願いします」

 

 

2ヶ月ぶりに顔を見せた彼は、少し疲れを滲ませているように見える。

週末に時折顔を見せる岡田さんは、30代後半の独身バイヤー。

休日にはジム通いや勉強を欠かさない、まさに出来る男。

 

 

なのに……現在フリー。

 

 

ストイックな彼は、タイプの女性でなければデートをする気にならないようで、なかなか誘いたい女子に出会えないのが悩みなのだとか。

私のことも全くお呼びでないみたい。

 

 

冷えたビールを出した後、夜間飛行カレーを用意しながら、ふと私は2ヶ月前の会話を思い出していた……。

 

 

「もうすぐF1ですね~。そういえば岡田さん、見に行ったことあります?」

 

「うーん、そこまでは興味ないから、テレビで見るくらいかな」

 

「マユさんはこっちに来たばかりだから今回が初めて? 

シンガポールGPは世界でも珍しいナイトレースなんだよ。

ヨーロッパへのテレビ中継を考慮して、夜にレースが開催される。

マリーナの公道をライトアップしてサーキットに変えるんだ」

 

 

その日も夜間飛行カレーを食べ終えた彼は、2本目のビールを飲みながら、最近のトップレーサーについて説明してくれたっけ。

 

 

 

 

「そういやF1は見に行けた?」

 

「はい! 夜は仕事だからチケットは取らずに、前哨線のフェラーリ・レースを少し見に行ったぐらいなんですけど……生で聞くエンジン音がもう、最高で! 

MRTへの降り口のすぐ横をレーシングカーが駆け抜けて行くのを見た時は、一瞬映画の中に入ったかと錯覚したくらい!」

 

「そんなに好きなんだ~、大阪もF1を誘致して公道でレースしようと考えてるんでしょ、楽しみだね」

 

「えぇ?! 本当ですか? 知らなかった~!!」

 

「万博も開催するし、IRも出来るし、これから大阪はすごく盛り上がりそうだね。

じゃ、明日ゴルフで早いからそろそろ帰るよ」

 

 

(あ~明日ゴルフかぁ、今日はレディースデーやから女子も夜間飛行飲みに来るやろうに……残念やわぁ)

 

 

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