03/01/2020
長年暮らした大阪を離れ、シンガポールへとやってきた2代目編集長マユ。
編集長としての業務の傍ら、ナイトライフシンガポール編集部の店「喫茶&スナック 夜間飛行」でも日々お客様を笑顔でお出迎えしている。
オーチャードロードの片隅にあるこの小さな店は、ドラマでいっぱいの玉手箱。
笑いあり涙ありの賑やかな日々を、2代目編集長マユの視点からお届けする。
10月○日 水曜日 快晴
今宵の夜間飛行は視界良好も時折強風あり、乗客・乗員は揺れに注意。
スタッフあゆみちゃんの休暇により、シフトに変更の出た10月半ば。
友人との食事を終えた私は帰りに夜間飛行へ立ち寄った。
なぜならこの日は、敦子ママと大ママが久しぶりに2人だけで店に入る日だったから。
7月に私とあゆみちゃんが入って以来、敦子ママと大ママが揃う日は週に1~2回しかなく。
それまでの夜間飛行とは雰囲気が変わり、旧来のお客様の中には”自分の知ってる夜間飛行とはちょっと変わっちゃったな……”と感じている方もいらっしゃるのでは、と気になっていた私。
10月末の敦子ママ卒業を目前に、奇しくもオリジナルメンバー2人でのシフトが発生し、この日を楽しみに来られる方も結構いらっしゃるのでは?
そして、オリジナルの夜間飛行を私も見てみたい……そんな思いで、こっそりと店に立ち寄ったのだった。
カランカランカラーン……
「お帰りなさ~い、あ! マユちゃん! 今日休みじゃなかったの?!」
カウンターにいたマスターが目を丸くする。
「うん、ちょっと帰りに寄ってみた~」