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【Ep. 5】お悩み:彼氏が大事な記念日デートに遅刻してきました

※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切の関係がありません。

 

 

悩めるシンガポール在住者の前に、忽然と姿を表す場末のスナック、それが「夜間飛行」。

赤い布張りのソファに、古ぼけたミラーボール、そしてそれらを包み込む、懐かしい昭和の歌謡曲。

これは異世界? それとも幻?

時代に取り残されたようなその空間は今夜も、疲れた人々の心にそっと寄り添う……。

 

 

このシリーズの過去記事↓

 

 

 

「ちょっと!! 今日という今日は許さないんだからね!!」

 

 

「りさ子さん、ごめん……」

 

 

流行遅れのメガネをずり上げながら、民生が謝った。

民生は付き合って1ヶ月になる、私の彼氏だ。外資系の銀行で働いていると言ったら聞こえは良いけれど、花形の営業ではなく、バックオフィス勤務の裏方。

それでも、もうアラフォーの私のことを好いてくれた人だから、そこは妥協をしようと思っている。

思ってはいるのだけれど……大事な記念日デートに遅れてくるだなんて、失礼にも程があるのではないだろうか。

 

 

「今日は一ヶ月記念日だから遅れないようにするって、自分で言ったよね?!」

 

 

「うん」

 

 

「この前も5分遅れて来て怒られたよね?!」

 

 

「うん」

 

 

「それなのに今日は、連絡もなしに10分遅刻?!」

 

 

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