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【Ep. 9】ブーンケンでローカル女子に「男はカネだ」と諭される

※この物語はフィクションです

シンガポールのコールセンターで働くリョータは、29歳。

30歳を目前にして、彼は焦っていた。

「彼女いない歴=年齢」も、20代ならまだ可愛げがある。

しかし30代ともなるとさすがに悲壮感が漂う。30歳になるまでに、なんとか彼女を作りたい。

いや出来ることならむしろモテたい。モテてみたい。モテてモテて困ってみたい……!

そんなリョータが手にした一冊の本、それが藤沢数希著「ぼくは愛を証明しようと思う」だった。

この本に衝撃を受けた彼は、モテない人生にレボリューションを起こすべく、「ナンパ師」としてデビューを果たす。

このシリーズの過去記事↓

「アナタ、月収いくら?」

ナンパした女の子の第一声がこんな一言だって、驚いちゃいけない。

だってここは、初対面に相手に収入を聞いても失礼に当たらない国なんだから。

……とは思いつつも、ブーンケン駅近くの商店街で声をかけたその中華系女性は、地元っ子らしいタンクトップにショートパンツといういでたち。

メガネが似合う、ごくごく普通っぽい女の子だった。

どちらかというと大人しそうに見えたから、まさかこんな鋭角な返しをされるとは思わず、しばらく返事に詰まってしまった。

「……答えたくないならまあいいわ。あなた、ピックアップアーティスト(ナンパ師のこと。女の子をピックアップすることからそう呼ばれる)なのよね?」

「あ、ハイ、一応……」

「しかも、あんまり経験豊富じゃないと見た」

「その通りです、ピックアップ初心者です。彼女が欲しいので、最近ピックアップアーティストデビューをしました」

「なるほど。じゃあ、教えてあげる。一番効率よく女の子をピックアップする方法は、ナンパじゃないって分かってる?」

メガネの奥の瞳が、キラリと光った。グイグイと踏み込んでくるこの感じ、さすがシンガポール女性というところだろうか……。

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