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【Ep. 5】クラークキーで出会いのトライアスロン完走なるか?!

※この物語はフィクションです

 

シンガポールのコールセンターで働くリョータは、29歳。

 

30歳を目前にして、彼は焦っていた。

 

「彼女いない歴=年齢」も、20代ならまだ可愛げがある。

 

しかし30代ともなるとさすがに悲壮感が漂う。30歳になるまでに、なんとか彼女を作りたい。

 

いや出来ることならむしろモテたい。モテてみたい。モテてモテて困ってみたい……!

 

そんなリョータが手にした一冊の本、それが藤沢数希著「ぼくは愛を証明しようと思う」だった。

 

この本に衝撃を受けた彼は、モテない人生にレボリューションを起こすべく、「ナンパ師」としてデビューを果たす。

 
 
このシリーズの過去記事↓

 

 

 

 

俺は今、千葉県人会にいる。

 

正確には、千葉県人会の有志で結成された「千葉メキシカン愛好会」の飲み会に参加中だ。

 

 

 

会場はクラークキーのCafé Igana。

 

シンガポール・リバー沿いにある開放的なメキシカンで、気持ちの良いオープンテラス席が売り物だ。

 

 

 

今日はここ、千葉メキシカン愛好会から、「出会いのトライアスロン」をスタートさせる予定でいる。

 

「出会いのトライアスロン」とは、俺のバイブル「ぼくは愛を証明しようと思う」に出てくる、街コン→ストリートナンパ→クラブナンパ、の出会い3連発のことである。

 

試行回数を増やすにはうってつけだと思い、俺も挑戦してみることにした。

 

 

 

シンガポールで街コンはレアなため、何か別の集まりを探したところ、ちょうど良い日程で開催されるのがこの「千葉メキシカン愛好会」だった。

 

千葉にもメキシカンにもなんの縁もない俺だが、背に腹は変えられない。

 

そもそも交流会的なものには一切参加したことがなかった俺だが、覚悟を決めて参加することにした。

 

 

 

「それでは、僭越ながら乾杯の音頭を……チーバくん!」

 

「「「チーバくん!!」」」

 

 

 

最年長であるチャコさん(推定50代、主婦)は、謎の掛け声で乾杯の音頭をとった。

 

千葉県人会では、乾杯の際にチーバくんと言うのが定番なのだろうか。

 

なんてことないフリをしながら、俺もちゃっかりチーバくんで乾杯してしまった。

 

 

 

しかし一体チーバくんとは何なのだろう。

 

 

 

ここに参加する12名のうち、チーバくんを知らないのは、俺だけに違いない。

 

 

 

男女比は完全に男に優勢だった。

 

女性は20代後半から50代前半くらいまでが9人。

 

男性は全員20代後半から30代で、俺を含め3人しかいなかった。

 

しかし俺の他の2人ときたら、いかにも「俺はモテます」と顔に書いてあるような奴らだったのだ。

 

 

 

ひとりは岡村とか言う銀行員で、小泉孝太郎に似たタレ目の男だ。

 

そしてもうひとりは高田と言い、某メーカーに勤務している。

 

顔こそ普通だったが、お笑い芸人を彷彿とさせるような巧みな話術で、常に話題の中心にいた。

 

2人とも、いわゆる駐在員というやつで、現地採用の俺とは生活レベルの違いが明らかだった。

 

 

 

「リョータくんはさ、チーバくんのどのあたり出身なの?」

 

 

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