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【6】おじさん、シンガポールの女性はどうですか?



※この記事は実際のインタビューを元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

世界のエリートが集まる街、シンガポール。

この街の日本人コミュニティのマジョリティを成すのもまた、エリートビジネスマン(とその家族)である。

仕事も遊びも一流である彼らは、羨望と嫉妬の眼差しを浴びる言わば「特権階級」。

オシャレで高級な店などとうに行き尽くしている彼らが、なぜか最終的に行き着く場所……

それが、 気取らない店「喫茶&スナック 夜間飛行」のバータイムである。

シャツの第一ボタンを外して寛ぐ「シンガポールおじさん」達に、普段は絶対に語らない本音を、匿名でこっそりと教えていただいた。

このシリーズの過去記事↓

【今回のシンガポールおじさん】

職業:建設関連会社マネージングディレクター

年齢:50代前半

海外歴:7年(うちシンガポール3年)

家族構成:妻、長女、次女(シンガポールにて同居)

「今週末、ハロウィンパーティーやるんだって?

へえ、27日土曜日の21時からなんだ。レディースナイトの日ってことは、女性は1杯無料なんだろ?

え、男性もその日は、仮装してくるとカバーチャージが無料になるのか。

うーん、その日はゴルフなんだけど……予定調整してみるよ。

ママと大ママのゾンビ姿、ちょっと見てみたいしね。

「シンガポールの女性、か。

じゃあ、うちの妻も知らない昔話をしてあげるよ。

今から、30年近く前の話になっちゃうけどね。

真剣に愛したシンガポール人女性がいたんだ。

俺、独身だった20代の頃、出張でシンガポールによく来ててさ。

ちょうどその頃うちの会社が、こちらのデベロッパーと組んで、結構大きなプロジェクトをやってたんだよ。

そのデベロッパーは当時すでに凄かったけど、今や、押しも押されぬ超大企業になってる。

で、何度目かのシンガポール出張の時に、そのデペロッパーの社長がホームパーティーに呼んでくれたんだよね。

俺はペーペーの若造だったわけだけど、社長には良くしてもらってたんだ。

お呼ばれした豪奢な家で紹介されたのが……

そこの一人娘の、お嬢さん。仮にここでは、マーガレットさん、と呼ぶことにしようか。

映画みたいな話だと、自分でも思うけど。一目惚れだったんだよ。

少し褐色がかった、なめらかな肌をした人でね。

手足がすらりと長くて線が細くて、黒髪が美しかった。

大きな瞳が、いつも潤んだように輝いてて、表情がなんとも言えず無垢でさ。

陳腐な表現をさせてもらうと、お姫様みたいだなと思った。

事実、とんでもないお金持ちのご令嬢なわけで、俺みたいな庶民からしてみたら、雲の上の存在だよね。

でもこれが、事実は小説より奇なりってヤツで。

マーガレットさんにとっても……

一目惚れだったらしいんだよ。

俺たちは住所を交換して、文通をすることになった。

日本と、シンガポールでね。

けれどその恋は、やっぱり……すんなりとうまくいくはずのない、恋だった。

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