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【番外編2】シンガポールおじさんエピソード集1



※この記事は実際のインタビューを元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

世界のエリートが集まる街、シンガポール。

この街の日本人コミュニティのマジョリティを成すのもまた、エリートビジネスマン(とその家族)である。

仕事も遊びも一流である彼らは、羨望と嫉妬の眼差しを浴びる言わば「特権階級」。

オシャレで高級な店などとうに行き尽くしている彼らが、なぜか最終的に行き着く場所……

それが、 気取らない店「喫茶&スナック 夜間飛行」のバータイムである。

シャツの第一ボタンを外して寛ぐ「シンガポールおじさん」達に、普段は絶対に語らない本音を、匿名でこっそりと教えていただいた。

このシリーズの過去記事↓

大好評をいただいております「シンガポールおじさん」シリーズ。

すでに10人分・計10回の匿名インタビューを掲載させていただきましたが、時には少し趣向を変えまして、シンガポールおじさんにまつわる幾つかのエピソードをご紹介させていただければと思います。

今回は、シンガポールおじさん達に共通した特徴の一つとも言える、その優しさについてのエピソードです。

夜な夜なカフェバー「喫茶&スナック 夜間飛行」で、お客様にご挨拶をさせていただいている製作指揮(a.k.a 大ママ)井村です。

店のグランドオープンから間も無く半年が過ぎようとしておりますが、振り返ればこの半年間は、シンガポールおじさんの優しさに救われ続けた日々でした。

全くの飲食業未経験ながら、「シンガポールに暮らす日本人の皆さまや、親日家の皆さまが、ほっと一息つくことができる憩いの場を作りたい!」との一心で、見切り発車気味に店をオープンさせてしまった私たち。

手探りどころか暗中模索も良いところで、開店当初のお客様には多大なご迷惑をおかけいたしました。

いえ、むしろ、現在進行形でお客様にはご迷惑をおかけしっぱなしです。

しかしそんな中、 “シンガポールおじさん”達は、いつだって不慣れな私たちを優しく見守り、かつ面白がってくださるのでした。

今回は、そんな優しさに溢れるエピソードのいくつかを、ご紹介させていただきたいと思います。

【エピソード1:烏龍茶の神様ことT様】

私たちが「烏龍茶の神様」と呼んで慕っているのが、私たちを応援するために足繁く通ってくださる、ある“シンガポールおじさん”です。

烏龍茶の神様は、オープン当初のほとんどお客様がいらっしゃらない頃から、週に何度も夜間飛行にお見えになっていました。

そして、決まってお一人でお越しになっては、チャージが高い方のお席で烏龍茶を召し上がった後、スッとお帰りになるのです。

夜間飛行のバータイムには現在、$18のチャージがかかるカウンター席と、$28のチャージがかかるソファ席があります。

お一人様でお見えになるお客様の場合、カウンター席のほうが断然人気なのですが……

烏龍茶の神様は、必ずソファ席、つまりチャージが高い方にお座りになります。

その席が好きだから、とご本人はおっしゃるのですが、私たちにはよくわかっています。

ガラガラであっても、わざわざ高い方の席に座ってくださるのは、私たちへの「応援料」であることを。

烏龍茶の神様は、お客様が全くいらっしゃらない日が続いた頃にも、いつも優しく「必ずこの店は流行ると思うから、それまで辛抱してね」と言い続けてくださいました。

そして烏龍茶一杯に、数十ドルの対価を支払い続けてくださいました。

今でもよくお越しくださいますが、これまで一度たりとも、恩に着せるようなそぶりをされたことはありません。

言葉にしない、日本人男性ならではの優しさ。

お目にかかる度にいつも、深く頭が下がる思いです。

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