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【Ep. 2】3回来ただけで自称シンガポール通の地方公務員の場合

※この物語はフィクションです

 

我輩はマーライオンである。そっちじゃない、小さい方だ。

 

そう、観光客に大人気のあのでかいマーライオンの傍で、ショボく水を吐いている、ミニマーライオンである。

 

俺たちマーライオンには、それぞれシンガポールの守り神としての担当がある。

 

一番大きなセントーサのオジキは、シンガポール居住者担当。エースであるマーライオンパークのアニキは、観光客担当。

 

そして俺は、そのどちらにも属さない中途半端な人々、いわゆる『浮遊層』を担当している。

 

はっきり言って閑職だが、俺はこの『浮遊層』たちが大好きなんだ。

 

俺が守り神として使える魔法は、二つだけ。

 

人のお腹を瞬時に空かせることと、二日酔いを防ぐことだ。

 

なんの役に立つのかって?

 

いやいや、これがどうして、なかなか役に立つものなのさ。

 

おや? 今宵も、愛すべき浮遊層が一人……

 

 

このシリーズの過去記事↓

 

 

 

私は高野幸雄、45歳。埼玉県の某市で、市役所職員をしている。

 

安定した「公務員」という地位に憧れる人もいるようだが、私はむしろそのような視野の狭さには危機感を覚える方だ。

 

 

 

今の時代に大切なのは、安定していることではない、開かれていることだ。

 

このグローバル時代、例え一介の地方公務員であっても、世界規模で社会を見渡せる人間でなくては務まらない。

 

私のグローバル感覚は、ともすれば市役所内で孤立しかねないのだが、だからと言って小さくまとまってしまってはいけないと感じている。

 

埼玉のグローバル化は、私にかかっている。その自負があるからだ。

 

 

 

私は日々、なるべくYahooニュースを細かくチェックし、海外のニュースを仕入れている。

 

埼玉のグローバル化を担う者として、視野の狭い同僚たちに、少しでもグローバルな情報を伝えていきたいからだ。

 

 

 

私の啓蒙活動に対し、「海外のどうでも良いニュースなんか教えてくれなくていいから、窓口業務をしっかりしてくれ」と言う心無い輩もいる。

 

彼らはわかっていない。

 

私が向き合うべきなのはこの生活課の小さな窓口ではなく、世界へと開かれたグローバル化の大きな窓なのだ。

 

 

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