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【Ep. 3】「恥をかける人って、カッコいいと思いますよ」と絵里子は言った

※この物語はフィクションです

 

いつも違う美女と肩を並べているところを、よく目撃されるこの男性。

 

彼は佐野隆(さのたかし)41歳、日系ITコンサル会社のシンガポール現地法人社長だ。

 

いわゆる「マネージングダイレクター」と呼ばれる立場だが、実情は常に本社に気を使う中間管理職である。

 

本社との軋轢や、単身赴任の寂しさが醸し出す、独特の憂いと色気。

 

それが絶妙に美女の心をくすぐっているようだが……

 

彼自身は、どうやら全くそれに無自覚なようで。

 
 
このシリーズの過去記事↓

 

 

 

「佐野さん、3ヶ月間よく頑張りましたね」

 

そう言って絵里子は、品の良さとセクシーさを共存させる肉感的な唇から、白い歯をほころばせた。

 

 

 

日本にいた頃は、どちらかというと小柄な女性が好みだったが、シンガポールでは長身の女性に目を奪われることが多い。

 

特に絵里子のように、服の上からでも完璧なプロポーションがわかってしまうようなタイプだと、なおさらだ。

 

 

 

40を過ぎて、体重がなかなか落ちなくなった。それだけではない。

 

すでにうっすらとつき始めていた贅肉が、なんとなく下へと移動を始めたような気がする。

 

そんなことを気にしていた矢先、同年代だというのに筋肉隆々としている取引先のMDから、体型維持の秘訣を教えてもらった。

 

 

 

なんとパーソナルトレーナーをつけているという。しかもそれが相当な美女だと聞き、俄然興味が湧いた。

 

その美貌と仕事ぶりで、一部では有名人らしい彼女。

 

体験レッスンを申し込んでから実際に会うまでに、2週間ほど待たされた。

 

しかし彼女を一目見た瞬間、俺は「待った甲斐があった」とさえ思ったのだった。

 

 

 

いわゆる「ミスユニバース系の美人」とでも言うのだろうか。

 

長い黒髪をポニーテールにし、ぴったりとしたトレーニングウエアに身を包んだ彼女は、厳しい自己管理ができる者だけに許される極上の美を体現していた。

 

よく説明も聞かないまま3ヶ月間のプライベートトレーニングに申し込んでしまったのは、その見た目に何よりの説得力を感じたからに他ならない。

 

そして、すぐに、後悔した。

 

 

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