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【Ep. 17】「私ね、ちょっと好きなんです、汚されるの」と瑠衣は言った

※この物語はフィクションです

いつも違う美女と肩を並べているところを、よく目撃されるこの男性。

彼は佐野隆(さのたかし)41歳、日系ITコンサル会社のシンガポール現地法人社長だ。

いわゆる「マネージングダイレクター」と呼ばれる立場だが、実情は常に本社に気を使う中間管理職である。

本社との軋轢や、単身赴任の寂しさが醸し出す、独特の憂いと色気。

それが絶妙に美女の心をくすぐっているようだが……

彼自身は、どうやら全くそれに無自覚なようで。

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「昨日の夕方まではなんともなかったんですね?」

「はい……夕飯を食べた後、家に帰って……そこから急に、気持ち悪くなったんです……うっ!」

「だ、大丈夫ですか、佐野さん?!」

「大丈夫……です……」

昨夜はベッドとバスルームの往復で、ほとんど一睡もできなかった。

知人との食事を終えて帰宅してからというもの、どうにも吐き気がおさまらない。

朦朧とする意識の中、朝一番でジャパニーズクリニックに駆け込んだところ、担当してくれたのは女性医師だった。

しかし、持参したビニール袋に顔を埋めるようにして問診を受けている俺は、彼女の顔をまともに見ることもできない。

「佐野さん、ちょっとだけこちらを向いていただけますか? 眼球を見たいので……」

そう言われて、ビニール袋から顔を離した、その瞬間!

最低最悪のタイミングで、ここ一番のビッグウェーブが到来し……

俺の口から噴射された吐瀉物が、彼女の真っ白な白衣と……

その白衣に掲げられた「佐藤」というネームプレートを、無残に汚していった。

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