海外での「子育て」には、普通以上の不安やストレスが伴うもの。
生活格差、言葉の壁、教育文化の違い、ママ友とのお付き合い、
ここシンガポールの日本人社会では日々、子育
このシリーズの過去記事↓
「ミカさん、ここです〜!」
ここはクレメンティのホーカーセンター。
待ち合わせをしたチキンライスの有名店「天天」の前には、すでに朋子さんが座っていました。
M) 朋子さん、こんにちは!大変お待たせしました!
「全然問題ないですよ〜。わたし、先に来て天天のチキンライスを頂いていました。ミカさんは、もうランチされたんですよね」
M) はい、わたし、ランチは大丈夫です。天天のチキンライス、美味しいですよねえ。
クレメンティ店は、マックスウェルの本店よりも空いているし、便利ですよね。
濃いグレーのゆったりとしたコットンサマーニットに、マスタード色のリネンのロングスカートを履いた朋子さん、
ニコニコとうなずきました。心地よさそうなファッションながら、色使いが個性的です。
朋子さんのおっとりとした雰囲気は、話す相手をホッとさせます。
M) 朋子さんと一緒にいると、なんだか和んじゃうんですよね〜。
優しいし、私も朋子さんみたいなお母さんが欲しかったです。(笑)
「何をおっしゃるんですか~。わたしなんて頼りないお母さんなんですよ。現に最近も色々あって・・・」
ーーと、ため息をつく朋子さん。何かあったのでしょうか・・・?
M) 朋子さん、何かあったんですか? 息子さんのこととか?
「そうなんですよ〜。ホラ、うち、今一年生なんですけど、ローカル校に入れなかったんですよね。リジェクトされてしまったんです」
M) あら、それは残念でしたね。わたしの周りにも、けっこういます。今年度、リジェクトされてしまった日本人の子。
「やっぱりそうなんですねえ・・・。うちも含めて周りでは、今年度、ローカル校に入学できた日本人の子は・・・一人も聞いたことありませんよ 」