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【Ep.8-3】マリーナ・バラージ妄想ショートストーリー後編(3/3)

※この記事は実際の取材を元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

 

常夏のコスモポリタン・シティ、シンガポール。

 

恋が似合うこの街には、珠玉のラブストーリーの舞台としてふさわしい、数々のデートスポットが存在する。

 

しかし嘆くべきは昨今の「恋愛離れ」。

 

多くのシンガポール在住日本人が、恋やデートそのものに対する消極的な“めんどくささ”を持て余している。

 

そこでナイトライフシンガポール編集部は、この街にはびこる「デートめんどくさい症候群」を駆逐すべく立ち上がった!

 

(なるべくしがらみの少ない)男性読者を問答無用でおすすめデートスポットに連れ出し、在住者を代表して評価してもらうのがこの企画。

 

さらにはその評価と当日の写真を元に、あなたの恋心を刺激するショートストーリーを作成することとした。

 

リアルと妄想が交錯する半フィクションが、眠っていたデート欲を揺り起こす?!

 

【妄想ショートストーリー】マリーナ・バラージと、夏香39歳<後編>

 

 

気になっている人との、最初で最後のデート。

楽しみで嬉しくて、何を着ていこうかひとしきり悩み、そしてふと胸が痛む。

 

 

南野さんは、本帰国の報告と一緒に、「たまには歩いて出かけない?シンガポール最後の思い出作りに、付き合ってくれたら嬉しい」と、あの日、デートに誘ってくれたのだった。

 

 

「なっちゃん、今日は付き合ってくれてありがとう!

私服、新鮮で、いいね」

 

 

 

 

そう、お互いスポーツウェアでしか会ったことがない私たちは、こんな風に待ち合わせて、普段着で顔を合わせるのも初めてだった。

 

 

ワンフラトンで待ち合わせ、いつものランコースである、ベイエリアを散歩する予定。

南野さんいわく、「最後は一番シンガポールっぽいところで締めくくりたいから」だそうだ。

 

 

最後、か……。

好きになった途端に、道は閉じてしまって、始めることもできない恋……。

 

 

「どうしたの?」

 

 

急に黙った私の顔を、南野さんが心配そうに覗き込んでくる。

ちょ、ちょ、顔近いですって!

南野さんって、人と心の距離が近いのか、長年の海外暮らしのせいなのか、時々無防備にドキッとさせるようなことをする。

 

 

 

 

「じゃあね、心理テストです。

男性の好きなタイプを、3つ挙げて下さい」

 

 

「わっ、ずいぶんと唐突ですね!

うーん……明るい人、スポーツ好きな人、思いやりがある人」

 

 

「なるほど。では、その3つのタイプを満たした男性が目の前に2人現れました。

どちらかを選ぶために、新しく加えるとしたら、4つ目の条件は何ですか?」

 

 

「えーっ、何だろう。

真面目な人かな、いやいや違う気がする……分かりました!

ご飯を美味しそうに食べる人!!」

 

 

「あははは!!やっぱりなっちゃんって、最高だなー!!」

 

 

「何笑ってるんですか~、種明かしは?

ちなみに南野さんはどう答えたんですか?」

 

 

 

 

「僕は大変言いづらいんだけど、まぁ、正直に言うから、どうか引かないで……。

健康的な人、明るい人、優しい人ときて、4つ目なんて思い浮かばないから、飲み会中のウケ狙いで、スタイルのいい人って答えたんだよ。

そしたら、4つ目の条件こそ、実は本人にとって、一番重要視してるポイントらしいんだ……」

 

 

「あははは!南野さん、世界中のレディを敵に回しましたね……!」

 

 

「そう言わないで~。

でも、なっちゃんがやっと笑ってくれたから、良しとする」

 

 

途中シュンとしながらも照れ笑いする南野さんは、年上だけれども、とてもキュートで愛おしかった。

 

 

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