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【Ep.8-2】マリーナ・バラージ妄想ショートストーリー前編(2/3)

※この記事は実際の取材を元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

 

常夏のコスモポリタン・シティ、シンガポール。

 

恋が似合うこの街には、珠玉のラブストーリーの舞台としてふさわしい、数々のデートスポットが存在する。

 

しかし嘆くべきは昨今の「恋愛離れ」。

 

多くのシンガポール在住日本人が、恋やデートそのものに対する消極的な“めんどくささ”を持て余している。

 

そこでナイトライフシンガポール編集部は、この街にはびこる「デートめんどくさい症候群」を駆逐すべく立ち上がった!

 

(なるべくしがらみの少ない)男性読者を問答無用でおすすめデートスポットに連れ出し、在住者を代表して評価してもらうのがこの企画。

 

さらにはその評価と当日の写真を元に、あなたの恋心を刺激するショートストーリーを作成することとした。

 

リアルと妄想が交錯する半フィクションが、眠っていたデート欲を揺り起こす?!

 

 

 

【妄想ショートストーリー】マリーナ・バラージと、夏香39歳<前編>

 

 

 

「あれ?もしかしたら、日本人かな?」

 

 

そんな風に話しかけられたのは、“Meetup”という同好会アプリで、ランニング仲間が集うイベントでの事だった。

 

 

「あ、そうです!こんにちは!夏香です」

 

 

「夏香さん……じゃあ、なっちゃんだ」

 

 

屈託なくにこっと笑った南野さんの笑顔は、文句なしに私好みだった。

ついでに白状すると、初対面で男性にちゃん付けされることも少なくなった39歳の今、その呼び方だけで、心を少し弾かれてしまったのだった。

 

 

 

 

軽いジョギングをしながら、なんとなくお互いの自己紹介をし合う。

 

 

南野さんはコンサルタント会社に勤めていて、海外駐在歴は長く、シンガポールは4年目だという。

体を動かすのが好きで、いつも一人だとつまらないので、たまにイベントに参加するそうだ。

 

 

「なっちゃんは?」

 

 

お互いジョギングのペースが合うのか、会話しながらでも気持ちのいい走りができる。

 

 

 

 

「私は、シンガポール育ちなんです。

大学から日本へ帰って、祖父母宅から大学へ通って、そのまま日本で就職したんですけどね……結局、私のふるさとはここなので、シンガポールへ戻ってきちゃった。

今はメーカーで内勤なので、運動不足だなって思うと、走りに出るんです」

 

 

シンガポールへ戻ってきたのは、もういい年なのに、未だ現役で世界を飛び回る父の傍らで頑張る母を心配してのことでもあるのだけれど。

 

 

 

「じゃあ、南国育ちだからかな。

ランニング焼けなのかな、と思った」

 

 

「あっ、もう、気にしてるのに、言ってくれましたね!

日に焼けすぎでしょ、私」

 

 

「ううん、そんなことない。

健康的で、僕はいいと思う」

 

 

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