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【Ep.6-3】アドベンチャーコーブ妄想ショートストーリー後編(3/3)

 

 

それから私たちは、いくつものウォータースライダーに乗り、ウェーブプールで波と戯れ、熱帯魚だらけの水槽で泳いだりしながら、時間を忘れて楽しんだ。

のぞみは相変わらずちょこちょことマコトさんにちょっかいをかけていたけれど、どんなに邪魔してきたって、もう私の心がかき乱されることはなかった。

やがて遊び疲れて休憩していると、タイミング良くのぞみの携帯が音を立てた。

 

 

 

 

「く、悔しい……お客様から緊急の呼び出しです……この前のミス、バレちゃったみたい……」

 

「ええっ、のぞみちゃん、大丈夫?」

 

「こう見えてのぞみは責任感あふれる社会人なので、急いで行かなくてはなりません。お二人さん、せいぜい楽しんでっ!」

 

 

 

そんな捨て台詞を残して邪魔者がいなくなった頃、陽はすでに傾きかけていた。

 

 

 

「……私たちもそろそろ出て、晩ご飯でも食べに行きましょうか」

 

 

 

 

 

セントーサー島とハーバーフロントを結ぶセントーサブロードウォークは、今話題のナイトスポットのひとつ。

絶景を楽しみながら気軽にお酒を楽しめる店が増えていて、日が暮れると特に最高なんだ。

もちろん、歩くだけでも気持ちがいい。

今日はこの辺りの店でゆっくりビールでも飲みながら、夜の訪れを楽しむことにしよう。

 

 

 

 

 

「マコトさん、アドベンチャーコーブ、いかがでした?」

 

「そうだなぁ、思ったより、子供連れがいっぱいいたね」

 

「そうですね。デートスポットっていうよりは、ファミリーが多かったかもしれないですね」

 

「俺たちものぞみちゃんを連れてたから、なんだか、子連れ夫婦の気分だったよね」

 

 

 

……え、今マコトさんそれってちょっと今、結構すごいことをおっしゃったような……?

 

 

 

意図を掴みかねて固まる私に、マコトさんが振り返って言った。

 

 

 

「……んで、ここからは、夫婦の時間ということで」

 

 

 

自分の顔が、耳まで赤くなる音が聞こえる。

陽はようやく傾き始めたばかり。

 

 

 

もしかして、今夜、ついに私たち……ロマンスの神様、やっぱりどうもありがとう!!

 

 

 

 

 

 

(完)

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