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【Ep.5-3】ジュエルデート妄想ショートストーリー後編(3/3)


※この記事は実際の取材を元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

 

常夏のコスモポリタン・シティ、シンガポール。

 

恋が似合うこの街には、珠玉のラブストーリーの舞台としてふさわしい、数々のデートスポットが存在する。

 

しかし嘆くべきは昨今の「恋愛離れ」。

 

多くのシンガポール在住日本人が、恋やデートそのものに対する消極的な“めんどくささ”を持て余している。

 

そこでナイトライフシンガポール編集部は、この街にはびこる「デートめんどくさい症候群」を駆逐すべく立ち上がった!

 

(なるべくしがらみの少ない)男性読者を問答無用でおすすめデートスポットに連れ出し、在住者を代表して評価してもらうのがこの企画。

 

さらにはその評価と当日の写真を元に、あなたの恋心を刺激するショートストーリーを作成することとした。

 

リアルと妄想が交錯する半フィクションが、眠っていたデート欲を揺り起こす?!

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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このストーリーは、デートスポットの評価にご協力いただいた男性読者様のコメントを元に、担当者が妄想を膨らませて作成しました。

完全なるフィクションですが、記事中に登場する写真は取材当日に撮影したものを多数含んでいます。

詳細はこちら: 【Ep.5-1】ジュエルでデートしてきました(1/3)

                                【Ep.5-2】ジュエルでデートしてきました(2/3)

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【妄想ショートストーリー】ジュエルと、咲子33歳<後編>

 
 
 
 
 
 
上村さんが渡してくれたペットボトルを手に持ったまま、私は、窓の外の景色を眺めていた。
 
シンガポールで過ごした一週間が走馬灯のように頭を駆け巡る。
 
 
 
 
「30過ぎたら、女は捨て身で行かなきゃ!玉砕覚悟で体当たりしてくるんだよ!」
 
 
 
 
事情を知っている、親友の真美はそんな風に私を叱咤激励してシンガポールに送り出してくれた。
 
きっと、上村さんは、昔の部下が旅行にくるなら使ってない部屋でも貸してやるか……くらいの軽い気持ちで、私を泊めてくれたんだと思う。
 
でも私は……正直ゲリラ兵のような気持ちで、この南の国に乗り込んできたんだ。
 
 
 
 
「上村さん!はい、お土産!」
 
 
 
 
「おぉー、日本酒か!しかも一升瓶かよ(笑)」
 
 
 
 
「そうですよ〜!これ、今日本でもなかなか手に入らないんですよ!でもめっちゃ美味しいんです。是非シンガポールで一緒に飲みたくて……」
 
 
 
 
正確にいうとお家で一緒に飲んで、上村さんを酔わせてしまおうと狙っていた私。
 
そして、酔った勢いで……なんとか既成事実を作ろうと思っていた。
 
だって、30過ぎたら女の戦い方はいつも玉砕覚悟。
 
一週間という限られた時間の中で、あのずっと憧れていた上村さんに女として認識されないと、まずは恋愛の土俵にも立てないではないか。
 
 
 
 
 
 
 
1日目の夜。
 
 
外で軽く晩御飯を食べた後、オーチャード駅にほど近い上村さんのコンドミニアムのリビングで、宅飲み二次会と称してこのとっておきのお酒を開けた。
 
 
 
 
 
「うわ〜っ!うまいな〜、この酒!こんな酒を持ってきてくれるとは、さすが佐竹、できるヤツだな!」
 
 
 
 
 
私の決死の作戦になど、つゆほども気づかない上村さんときたら、そんなことを言いながら日本酒をぐびぐびと飲み干す。
 
上司と部下という関係ではなくなったからこそ見える、上村さんのこんな姿。
 
白いTシャツに紺色の短パンでおちょこを持つ、リラックスした横顔。
 
でもそのこんがり焼けた腕や、40代とは思えないほど引き締まった身体。
 
笑うとクッと下がる目尻や、そこにかすかに浮かび上がる笑い皺が、こんなにも素敵だって……本人は気づいているんだろうか。
 
 
 
 
 
あの頃と変わらず……いやあの頃よりももっといい男になった上村さんが目の前にいる。
 
 
 
 
 
そんな私の気持ちに気づきもせずに
 
 
 
 
「あぁ、飲み過ぎたなぁ。てか酔っ払っちゃったよ……いや〜ごめん、明日も早いしちょっと寝るわ……」
 
 
 
 
そういいながら、11時前に彼は自分のベットルームひ引っ込んでしまった彼。
 
つまり私の捨て身の体当たり大作戦は、見事に失敗に終わってしまったのだった。
 
 
 
 
もちろんたった一度の作戦失敗で、凹むほど私もナイーブじゃない。
 
翌日には、趣向を変えた新しい作戦を考えたのだから。
 
 
 
それは
 
 
 
ーアロマオイルマッサージ作戦ー
 
 
 
2日目の朝、私は観光がてらアラブストリートまで出かけて、オーガニックのアロマオイルを購入した。
 
夜、仕事から帰ってきた上村さんに、疲れをとるとっておきのテクニックがあると言って、全身マッサージを施したのだ。
 
ここまでやると、「あざとい」を通り越して「必死な女」っていうレッテルを貼られてもしょうがないと思う。
 
 
 
 
でも、この捨て身の作成は功を奏した。
 
 
 
 
そう、このマッサージ作成のおかげで、シンガポール滞在2日目にして、上村さんと私は、元上司と元部下の関係からの一線を超えたのだった。
 
 

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