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【Ep.5-2】ジュエルデート妄想ショートストーリー前編(2/3)


※この記事は実際の取材を元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

 

常夏のコスモポリタン・シティ、シンガポール。

 

恋が似合うこの街には、珠玉のラブストーリーの舞台としてふさわしい、数々のデートスポットが存在する。

 

しかし嘆くべきは昨今の「恋愛離れ」。

 

多くのシンガポール在住日本人が、恋やデートそのものに対する消極的な“めんどくささ”を持て余している。

 

そこでナイトライフシンガポール編集部は、この街にはびこる「デートめんどくさい症候群」を駆逐すべく立ち上がった!

 

(なるべくしがらみの少ない)男性読者を問答無用でおすすめデートスポットに連れ出し、在住者を代表して評価してもらうのがこの企画。

 

さらにはその評価と当日の写真を元に、あなたの恋心を刺激するショートストーリーを作成することとした。

 

リアルと妄想が交錯する半フィクションが、眠っていたデート欲を揺り起こす?!

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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このストーリーは、デートスポットの評価にご協力いただいた男性読者様のコメントを元に、担当者が妄想を膨らませて作成しました。

完全なるフィクションですが、記事中に登場する写真は取材当日に撮影したものを多数含んでいます。

詳細はこちら: 【Ep.5-1】ジュエルでデートしてきました(1/3)

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【妄想ショートストーリー】ジュエルと、咲子33歳<前編>

 
 
 
 
 
チャンギ空港に向かう車の中。
 
私は、ボーッと窓の外を見つめながら、シンガポール で過ごした一週間のことを考えていた。
 
 
 
 
「のど乾いてない?水、飲む?」
 
 
 
 
運転している上村さんの一声が、私を現実に連れ戻す。
 
 
 
 
500mlの水のペットボトルを差し出す彼をみて、ぎゅっと胸が締め付けられた。
 
 
 
 
そう、彼はいつだって優しい。
 
そして……その優しさが……今は辛い。
 
 
 
——
 
 
 
私と彼は数年前、上司と部下の関係だった。
 
東京本社の人事部。
 
出会ったとき彼は、すでに課長クラスの役職についていた。
 
 
 
 
 
社内でも異例の速さでの出世だったそうだ。
 
 
 
 
 
実際に、彼の下で働いてみてその理由がわかった気がした。
 
 
 
 
 
リーダーシップがあって、決断力がある。
なのに、人柄はソフトでスタッフの一人一人に気を回してくれる彼。
 
 
 
 
まさに、上からは気に入られ、下からは慕われる人。
そんな、都市伝説並みの人望を持つ彼が異例の出世をすることを、皆が納得していた。
 
 
 
 
 
上村さんは、その頃まだ20代の半ばでペーペーという言葉がピッタリの使えない部下だった私を、真人間に育てあげてくれた人でもある。
 
 
 
 
 
「佐竹は、素質があるよ。だから頑張れよ」
 
 
 
 
そういっては、ランチに連れ出して奢ってくれた。
 
私が褒められて伸びるタイプだということを、彼は見抜いていたんだろう。
 
 
 
 
……だから私は、上村さんを上司としてすごく尊敬していたし、人としても大好きだった。
 
 
 
 
そして……正直、男としても魅力を感じていた。
 
 
 
 
「いい男って、ほんと早々に売れちゃうんですよね〜。」
 
 
 
 
「マジで?! じゃぁ、俺はいい男だな。」
 
 
 
 
「え〜、上村さん、何歳で結婚したんですか〜?」
 
 
 
 
「26の時だよ。大学生の時の彼女と」
 
 
 
 
「え〜?!なにそれ順風満帆すぎてむかつく!」
 
 
 
 
「なんだよ、それ!」
 
 
 
 
そう言いながら、ちょっと照れたように笑う上村さんを見て、お会いしたこともない上村さんの奥さんに対して嫉妬にも似た気持ちを抱いたことを、今でも覚えている。
 
 
 
 
そして、それから数ヶ月後、上村さんは、シンガポールに転勤になった。
 
 
 
 
 
やはりそれも、異例の出世だったようだ。
 
 
 
 
 
そして……風の噂で「上村さんが離婚したらしい」と聞いたのは、それから3年後のことだった。
 
 
 

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