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【Ep.2-2】IKEAデート妄想ショートストーリー前編(2/3)


※この記事は実際の取材を元にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切の関係がありません。

 

常夏のコスモポリタン・シティ、シンガポール。

 

恋が似合うこの街には、珠玉のラブストーリーの舞台としてふさわしい、数々のデートスポットが存在する。

 

しかし嘆くべきは昨今の「恋愛離れ」。

 

多くのシンガポール在住日本人が、恋やデートそのものに対する消極的な“めんどくささ”を持て余している。

 

そこでナイトライフシンガポール編集部は、この街にはびこる「デートめんどくさい症候群」を駆逐すべく立ち上がった!

 

(なるべくしがらみの少ない)男性読者を問答無用でおすすめデートスポットに連れ出し、在住者を代表して評価してもらうのがこの企画。

 

さらにはその評価と当日の写真を元に、あなたの恋心を刺激するショートストーリーを作成することとした。

 

リアルと妄想が交錯する半フィクションが、眠っていたデート欲を揺り起こす?!

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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このストーリーは、デートスポットの評価にご協力いただいた男性読者様のコメントを元に、担当者が妄想を膨らませて作成しました。

完全なるフィクションですが、記事中に登場する写真は取材当日に撮影したものを使用しています。

詳細はこちら: 【Ep.2-1】IKEAでデートしてきました(1/3)

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彼、山根嘉人に出会ったのは、私がシンガポールにきてから約1年たった頃のことだ。
 
友人が連れていってくれたバーのカウンターで、私のためにオリジナルのカクテルを作ってくれた彼。
 
シェーカーを振る横顔の美しさに、思わず見とれてしまったのをいまでも覚えている。
 
 
 
 
「俺、とにかく起業したいって、学生の頃から思ってたんだ。
 
どうしても人の下で働く自分っていうのが、想像できなくて……
 
どうやったら最短で事業を始めて経営者になれるかなって考えて、最終的に、飲食店の経営をしようと思ったんだよ。
 
バーでバイトしてて、この仕事好きだな、って思って」
 
 
 
 
シェーカーを振っている時のあの横顔を見たくて、仕事帰りに、ふらりと立ち寄って一杯飲むことが増えていく。
 
バーの入り口で私を見つけると、ちょっとはにかんだように笑いかけてくれるのが嬉しかった。
 
 
 
 
だんだんと打ち解けて行くうちに連れて、嘉人はいろんなことを話してくれるようになった。
 
 
 
 
「いきなり飲食店を立ち上げるなんて言ったら、同級生には、白い目で見られたよ。
 
確かにみんなが、大手銀行とか商社とかに続々就職を決めていってた中、俺だけ就活しません、なんて変わり者だと思われても仕方ないよな」
 
 
 
 
 
「あはは! でもすごいよね、本当に尊敬しちゃう」
 
 
 
 
「それ、マジで言ってる?」
 
 
 
 
「あたり前じゃん。自分の夢を追いかけるって、口で言うほど簡単なことじゃないじゃん。
 
でもそれを実行できてる嘉人さんはすごいよ」
 
 
 
 
「そんなこと言ってくれるのは、舞子ちゃんだけだよ。まだまだ理想には程遠い状況だからねー。
 
人も雇いたいけど、何せEPの問題とか色々あるし」
 
 
 
 
「そんなことないよ! みんな嘉人さんのことすごいって言ってるよ。
 
それに……嘉人さんと仲良くなりたくてここにきてるお客さんもたくさんいるでしょ?」
 
 
 
 
私がバーに行くと、女性の一人客が、カウンターの端っこに座っていることもよくあった。
 
みんな、一日の終わりに、あのシェーカーを振る横顔を見たくて、ここにきているに違いない……私と同じように。
 
 
 
 
 

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